株式会社板屋建設の鈴木優一代表が掲げるのは、単なる外構工事ではない。
「センスがないとデザインはできない」という業界の常識を否定し、「営業力」と「現場経験」こそが最強の武器だと語る元現場監督の3代目社長。 AIを駆使した"仕組み化"と、社員を理不尽から守る"鉄壁の組織論"で、浜松から業界を変革する挑戦の全貌を伺いました。
■ はじめに:3代目が目指す「新しい建設業」

インタビュアー(以下、──): 本日はお時間をいただきありがとうございます。
鈴木優一代表(以下、優一): ありがとうございます。今日はざっくばらんに、うちの会社の「リアル」をお話しできればと思います。
──: 早速ですが、板屋建設さんは創業から長い歴史をお持ちですが、優一代表の代になってから「外構(エクステリア)」に特化されるなど、大きく変革されていると伺いました。まずはその背景から教えていただけますか?
優一: 僕は元々、ここ浜松ではなく東北で6年間、土木の現場監督として修業をしていました。その後、家業である板屋建設に戻ったのですが、僕が3代目になります。 当時は住宅の「基礎工事」がメインでしたが、ご存知の通り新築着工数は年々減っているし、基礎って家が建つと見えなくなっちゃうんですよね。
──: 確かに、基礎工事は縁の下の力持ちですが、完成後の達成感は見えにくいかもしれませんね。
優一: そう思うんです。一方で「外構」は、リフォーム需要も見込めますし、何よりお客様の「地図」と「記憶」に長く残る仕事です。「もっとお客様の喜ぶ顔が見たい」「収益性の高い事業構造に変えたい」という想いから、外構への事業転換を決断しました。
■ 「センス」の正体は「聞く力」。デザインとは、絵を描くことじゃない。
──: ただ、外構の設計やデザインというと、どうしても「センスがないと無理」というイメージがあります。未経験の営業職や、現場一筋だった方にはハードルが高くないでしょうか?
優一: よく言われますが、結論から言うと「センスは後からついてくる」が僕の持論です。 多くの人が勘違いしているんですが、デザインって「かっこいい絵を描くこと」じゃないんですよ。「お客様の生活の課題を解決すること」なんです。
──: 課題解決、ですか?
優一: 例えばお客様に「カーポートが欲しい」と言われた時、そのままカーポートの見積もりを出すのは二流の仕事です。 一流のプランナーは、「なぜ欲しいの?」と深掘りします。そこで「雨の日の子供の乗せ降ろしが大変だから」という理由が出てくれば、提案すべきはカーポートの『色や形』よりも、『玄関までの濡れない動線』になりますよね。
これが“デザイン”です。 絵を描くスキルじゃなくて、この「生活の課題」を聞き出す力が一番大事。だから、センスなんかより“聞く力(営業力)”がある人の方が、よっぽど良いプランナーになれるんですよ。
──: なるほど! 「聞くこと」がデザインの根幹なんですね。それなら営業経験がそのまま活かせそうです。でも、実際の図面作成などは難しくないですか?
優一: そこは「ロジック」と「ツール」で解決できます。 創業当時、僕もアナログな手法で苦労して、お客様とのイメージ共有に失敗した経験があります。あの時のモヤモヤ感は辛かったですね。 だからこそ、今は3D CADとパースを全面導入しました。これならお客様と視覚的に完成イメージを共有できるので、トラブルは激減しましたよ。
■ デジタルへの投資は、社員への「優しさ」だと思うんです。

──: でも、その図面を描くための現場調査(測量)などは、専門的なスキルが必要ですよね?
優一: そこが「ツール」の出番です。昔は夏の炎天下で、メジャーを持って走り回って、手書きでメモして……ってやってましたけど、あれ本当にしんどいですよね(笑)。 だから今は、iPhoneのLiDAR(ライダー)機能や3Dスキャナを導入しました。現場を撮影するだけで、正確な寸法データが取れるんです。
──: iPhoneで測量ができるんですか! それなら未経験でも入りやすそうです。
優一: でしょう? 僕がデジタルに投資し続けるのは、単に効率化したいからじゃないんです。社員を「3K(きつい作業)」から解放してあげたいっていう、ある種の「優しさ」なんです。 機械ができることは機械に任せて、人間は「お客様の話を聞く」とか「創造的な提案をする」とか、人間にしかできない仕事に体力と時間を使ってほしい。そう思って環境を整えています。
■ 「防波堤」になるのが社長の仕事。失敗の責任は、すべて私が持ちます。

──: 「優しさ」としてのDX、すごく腹落ちしました。一方で、建設業界特有の現場トラブルやクレームへの不安はどうしても残ります。
優一: トラブル対応こそ、会社の真価が問われる場面だと思っています。 僕は常々、社員には「防波堤になるのが社長の役目だ」と伝えているんです。
──: 「防波堤」ですか。具体的にはどのような対応を?
優一: 以前、施工後のコンクリートに謎のシミができて、トラブルになったことがありました。原因不明でしたが、僕は「誰がやったんだ」と犯人探しをするのではなく、安くない費用をかけて専門機関に成分分析を依頼したんです。
──: 成分分析まで!? それはすごいですね。
優一: その結果、原因を科学的に特定でき、お客様にも納得いただいて適切な補修ができました。 僕がやりたかったのは、「なぜ起きたか」を科学的に証明して、社員を理不尽な責任追及から守ることなんです。
失敗してもいい。原因究明と責任は僕が持ちます。だから君は、ビクビクせずに、お客様のことだけを見て走ってください。そう伝えています。
■ プロなら「自分の時間」も大切にしてほしい。

──: 「守られている」という安心感は、挑戦する上で何よりの武器ですね。最後に、働き方や今後のビジョンについて教えてください。
優一: 無駄は徹底的に省いています。予実管理ソフトで全社員の進捗を見える化して属人化を防いでいますし、名刺管理は「Sansan」、勤怠はスマホ打刻、社用車での直行直帰もOKです。 あと、5月からは新しい福利厚生として「家事代行サポート(月2万円補助)」も始めます。
──: 家事代行まで! 建設業界ではかなり珍しいですね。
優一: 単なる補助のつもりはないんです。プロの清掃技術に触れて刺激を受けてほしいし、何より「自分の時間」を大切にしてほしいと思っていて。 仕事もプライベートも、徹底的に質を高めていきたいじゃないですか。
今後は、静岡県浜松エリアでのシェアトップを目指します。そのためにミッション・ビジョン・バリューも刷新し、評価制度や等級制度を整えて、社員がキャリアパスを描けるようにしました。
そして、先ほどもお話しした「AI」ですね。これをフル活用して、あなたの能力を200%も300%も発揮できる環境があります。 ぜひ、安心して飛び込んできてください。
──: 「仕組み」と「情熱」の両方で社員を守る、板屋建設さんの覚悟が伝わってきました。本日は貴重なお話をありがとうございました!
優一: こちらこそ、ありがとうございました。
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