こんにちは!入社二年目の近藤です。
私が入社してから得た知識をブログを通してお伝えしていきます。
皆さんは、普段通っている道路のしくみが気になったことはありませんか?
今回は、道路でよく使われているアスファルト舗装の紹介をします!
舗装といえばアスファルト舗装が思い浮かぶと思いますが、実はコンクリート舗装やブロック舗装などいろいろな種類があるんです!
私は、この仕事に就くまではアスファルト系舗装=道路だと思っていましたが、たくさんの種類の舗装があってびっくりしました。
その中でもよく見かけるのがアスファルト舗装とコンクリート舗装です。
アスファルト舗装のイメージが強いのは皆さんが日常的に使う道路でよく使われているからです。
道路でアスファルト舗装がよく使われている理由の一つに、費用が安く短期間で施工ができるということがあります。
道路は面積が広い分、材料費だけでも結構な費用が掛かるので単価が安い方がうれしいですよね。
そして、コンクリート舗装には養生期間(コンクリートを打ってから乾かして固める期間)がありますが、アスファルト舗装の場合は、基準の温度まで下がればその日のうちに車を通すことができます。
アスファルト舗装とは・・・
アスファルト舗装は、合材(砕石と砂とアスファルトを加熱して混ぜたもの)を敷均し転圧して施工したものをいいます。
加熱した合材は大体140度~160度でとても熱いです!!
車を通しても良いとされている基準の温度は50度以下です。
なぜ50度以下まで冷えていない状態で車を通してはいけないかというと、まだ熱い状態で車を通してしまうとわだちができやすくなってしまいます。
天候や施工する季節によって冷える時間は変わりますが、遅くてもその日のうちには50度以下まで冷ますことができます。
施工した日に車が通れるので数日間養生期間が欲しいコンクリート舗装と比べたら圧倒的に短期間で施工できることがわかりますね!
アスファルト舗装には、加熱アスファルト混合物系舗装と浸透性アスファルト系混合物舗装という二種類があります。
それぞれの舗装についてどのように違うか説明していきます。
《加熱アスファルト系混合物舗装》
この舗装は一般的道路によく使われることが多いです。
施工方法は以下のように施工します。
①舗装のしたの地盤を整正し、砕石やクラッシャーランなどで路盤を作ります。
より安全にしたい道路では上層路盤にセメントや石炭・アスファルト安定処理などを使います。
②プライムコート(アスファルト乳剤)を散布します。
プライムコートを散布することで路盤の防水性が高まり安定させることで、合材のなじみがよくなります。
③表層の下の基層といわれる部分を施工します。
④タックコート(アスファルト乳剤)を散布します。
⑤表層を施工します。
基層と表層の材料は"加熱アスファルト混合物"を使用します。
道路の厚みや構造は交通量や耐久性などによって変わってきます。
基層を設けない場合は③と④を省きます。
《浸透性アスファルト系混合物舗装》
浸透性の舗装は水はけがよく、街路樹や地盤に水が浸透するので歩道や都市部の舗装によく使われています。
浸透性舗装は値段が高く耐久性が弱いので、加熱アスファルト舗装に比べ用いている道路が少ないように思います。
施工方法は以下のように施工します。
①路床の上に砕石やクラッシャーランなどで路盤を作ります。
※プライムコートは浸透性が低下するため散布しません。
②さらに浸透性を高めるために、路床と路盤の間に砂などのフィルター層を設けます。
③表層を施工します。
表層の材料は"浸透性アスファルト混合物""ポーラスアスファルト混合物"を使用します。
先日施工事例で紹介した浜松環状線の工事では、車道に加熱アスファルト混合物系舗装、歩道に浸透性アスファルト混合物系舗装が使われています。
浜松環状線を通る機会がありましたら是非見てみてください!!
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