土留めの小話

熱海をはじめとする各地での土砂災害、降雨災害で被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。



このごろ線状降水帯や集中豪雨など雨が降り続くことが多くなりました。


当社にも小さな土砂崩壊に関する相談が持ち込まれることが時々あります。


外構工事でよく施工するブロック塀は、塀と認識される方が良いです。


配筋量もコンクリートと鉄筋の付着も少なく、元々求める性能が違うのです。


もちろん高低差が小規模であれば問題はありません。




個人宅でよく見かける土留は


1)自立して安定する角度の土砂そのまま


2)軽量ブロック2~3段積み程度の土留め


3)コンクリートによる見切り(小さな段差)


4)間知ブロック積みによる土留め


5)無筋コンクリートによる重力式土留壁


6)鉄筋コンクリートによる土留壁


こんな感じではないでしょうか。



先に触れましたが、土砂崩壊


よくある土砂崩壊の事例が下図のような原理なのです。




雨が降り続いて下の水の浸透しない層(岩盤だったり粘性土であったり)


と上の水をとおす層 この境目に水がたまります。


こうなると、ココに滑りやすい面ができてしまうのです。


もう持たないとなる頃には、山の斜面の下の方から出水します。


とくに濁った水が出ることが多いです。







こうなると上図のように土砂崩壊が起こってしまいます。


こんなイメージです。





土に水が溜まると圧力は乾いているときより大きくなります。


乾いているときには、丈夫そうに耐えている土留めも水が追加されて重くなると


許容能力を超えると安定を失い傾くことになります。


一定程度の規模の高低差のある土留には、水の圧力を抜くために水抜き穴が必要になるのです。





続いては間知ブロック積み


昔はこの平積みと呼ばれる積み方が主流でした。昭和の話ですが。





今は、地震により安定する谷積みで作られています。


この違いでも既存の間知ブロック積みの年代がわかったりします。




この間知ブロック積みは、屈強な職人がやっても腰を痛めるほど重労働なのです。


なので工事の機会は、少なくなりました。


ただし現場の条件によって、この施工方法がベストな案件もあることは事実です。




やってはいけないのは、この間知ブロック積みの上に別の土留を嵩上げすること!


禁止されていいます。そのくらい危険な方法なので注意してくださいね。




いろんな土留めがありますが、今回はここまで ほかはまたの機会にご紹介します!

ご検討の際はご参考にしていただければと思います。イメージが分かりやすい、パースを使用した外構プランの作成もできます!お気軽にお問合せください!!

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