高低差のある土地の外構はどうする?擁壁・土留め・駐車場・階段の考え方を施工事例で解説

皆さん、こんにちは。

静岡県浜松市を拠点に、地域密着で外構工事やエクステリア工事を手掛けている株式会社板屋建設です。


高低差のある土地で外構を考えると、「擁壁は必要?」「駐車場から玄関まではどうつなぐ?」「高低差をデザインに活かしたい」といったお悩みが出てきませんか?


こうした敷地では、カーポートやフェンスを選ぶ前に、まず敷地全体の高さを整理してからにしましょう。道路と建物、駐車場と玄関、隣地との境界を見ながら、土をどこで支えるか、雨水をどこへ流すか、人と車をどう動かすかを決めていくためです。


今回は、浜松市を中心に外構・エクステリア工事を手掛ける当社が、高低差のある土地で押さえておきたいポイントを施工事例とあわせてご紹介します。




高低差のある土地では、まず敷地全体の高さを見る

最初に確認するのは「どこが高く、どこが低いのか」です。道路だけでなく、玄関、駐車場、庭、隣地まで含めて高さの関係を見ます。



駐車場と玄関は一緒に考える

道路より建物が高い場合、道路に合わせて駐車場をつくると玄関までに段差が生まれます。その差を階段で処理するのか、アプローチに勾配をつけるのかで、使い勝手は変わります。


駐車場も台数だけでは決めません。道路から無理なく進入できるか、勾配が急にならないか、車を降りてから玄関まで歩きやすいかまで確認します。



隣地との高さと雨水の流れも確認する

自分の敷地の方が高ければ、土を支える場所が必要になる場合があります。反対に隣地の方が高い場合も、境界部分の納まりを確認します。


雨が降ったとき、水がどこへ集まり、どこへ流れるかも重要です。一つの高さを決めると別の場所にも影響するため、高低差は敷地全体で考えます。




擁壁と土留めは高さだけで決めない

擁壁や土留めは、土が崩れたり流れたりしないよう支えるためのものです。ただし、必要な構造は地盤や土質、高低差、周辺状況によって変わります。



駐車場をつくることで高低差が生まれることもある

道路より建物側の地盤が高い土地で、駐車場のために土を掘り下げると、駐車場と庭の間に新しい高低差ができます。そこで残った土をどこで受けるかを考え、必要に応じて土留めや鉄筋コンクリート擁壁を設けます。


浜松市の開発許可指導基準でも、擁壁の選定では地形・地質・土質・地下水・施工条件・周辺状況・擁壁の高さなどを確認するとされています。


参考:浜松市「開発許可指導基準」



擁壁と排水はセットで考える

高低差がある土地では低い場所に水が集まりやすいため、擁壁だけでなく水の逃げ道も考えます。浜松市の宅地造成及び特定盛土等規制法の手引でも、「地盤」「擁壁」とあわせて「排水施設」に技術基準が設けられています。


参考:浜松市「盛土規制法に関する手続きについて」


造成や擁壁工事を伴う場合は、計画段階で必要な手続きまで確認しておくと進めやすくなります。




駐車場・階段・アプローチで高さをつなぐ

高低差はすべてなくす必要はありません。車が通る場所は勾配、人が歩く場所は階段、庭は建物側の高さを活かすなど、用途に合わせてつないでいきます。



駐車場は道路から玄関までの動きで考える

「道路から入る→車を停める→降りる→玄関へ向かう」という流れで確認します。駐車場を大きく下げれば道路からは入りやすくても、玄関との段差が大きくなることがあります。


進入角度、駐車位置、降りる場所、玄関までのルートを続けて見ると、完成後の使いやすさを判断しやすくなります。



階段は段数だけでなく位置と照明も見る

階段は、段数だけでなく一段ごとの高さや奥行き、幅、設置位置まで確認します。夜に段差が見えにくい場所なら、ステップ付近に照明を入れる方法もあります。


当社でも、高低差をつなぐステップの下にライン状の照明を設置した施工があります。必要な階段も、素材や照明まで含めて考えることでデザインの一部にできます。




高低差のある外構で気をつけたいこと

高低差のある土地では、完成後に見える商品より先に、造成や掘削、土留めといった「完成すると見えなくなる工事」が必要になることがあります。



商品より先に高さと動線を決める

カーポートやフェンス、門柱、タイルを先に決めすぎると、あとから「階段を入れる場所がない」「擁壁と門柱が干渉する」といったことが起こります。


先に駐車場の高さ、階段や土留めの位置を決め、そのあとに素材や色を選ぶ方が無理なく納めやすくなります。



見積もりは造成や残土処分まで確認する

見積もりでは商品代だけでなく、掘削・造成・残土処分・土留めがどこまで含まれているかも確認しておきたいところです。


外構リフォームでも、既存の擁壁や階段がそのまま使えるとは限りません。新しい駐車場やアプローチとの高さ、既存部分の状態を見ながら判断します。




実際に施工した高低差のある外構事例


鉄筋コンクリート擁壁で土を支えた事例

駐車場と玄関アプローチに土間コンクリートを施工し、高低差部分には鉄筋で補強したコンクリート擁壁を設けました。その上にTOYO「ドゥーロック120」とLIXIL「ハイグリッドフェンスUF8型」、周囲にはトキワマンサクを配置しています。


擁壁だけで終わらせず、フェンスや植栽まで一体で考え、境界部分を外構全体になじませた事例です。


参照:板屋建設「高低差を活かした外構の施工事例」



玄関ステップを追加して勾配を調整した事例

玄関タイルが1段のみで、そのまま駐車場をつくると玄関へ向かう勾配が急になることが課題でした。


そこで玄関と同じタイルでステップを2段追加し、駐車場から玄関へ向かう勾配を約5%に調整。駐車スペースも1台あたり約3mの幅を確保しました。


駐車場と玄関を一つの動線として高さを調整した事例です。


参照:板屋建設「湖西市 門柱ラフ塗り仕上げ 新築外構 モダン外構」



ステップと照明で高低差を活かした事例

敷地内の高低差をつなぐためにTOYO「ドゥーステップ400角」を使い、ステップ下にはタカショー「ドットレスLEDバー」を設置しました。


昼は階段、夜は足元を照らすデザインの一部として見せています。必要な段差を外構の特徴として活かした事例です。


参照:板屋建設「プライベート空間を確保し、お庭でのびのびと過ごす」




高低差のある土地ほど外構を早めに考える

高低差のある土地では、擁壁、駐車場、階段を別々に考えるのではなく、敷地全体の高さと人・車の動線を一緒に整理することが大切です。


道路・建物・隣地の高さ、土を支える場所、雨水の流れ、駐車場への入り方、玄関までの動線を決めたうえで、門柱やフェンス、カーポート、タイル、植栽、照明を重ねていきます。


当社では、外構・エクステリア工事だけでなく、造成、土留め、擁壁工事まで敷地条件に合わせて施工しています。高低差のある土地では、まず「どの商品を置くか」ではなく、敷地全体の高さから考えてみてください。


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